心臓あたりが締め付けられて、ものすごく圧迫感が強い感じ。
ここ半年くらいで、特に「そういう時間」が強くなってきた。
叱られすぎて、失敗しすぎて、怒られすぎて。
上手くいかなすぎて、結果がでなくて、自己嫌悪しまくって。
自己否定して、自分に「イヤな言葉」を自分でもかけまくってきて。
もうどれくらい経つだろうか。
助けてもらってきた感謝よりも、イヤな気持ちがうわまっていて。
とにかく「同じこと」の繰り返しが終わらない。
負のループが終わらない。
そして、その度に虚しさと、どうでも良さとを感じ。
そして心臓が圧迫されていく。
ものすごく辛い。
ものすごく泣くこともあれば
涙なんか一滴もでずに冷めている時もある。
夜、できるだけ早く床につくようにするが
眠れるわけもなく。1時間2時間とうだうだ「イヤな気持ち」を感じ。
気づいたら眠っているけれど、朝起きてもどんより。心臓が痛い。体も重い。
つまり、起き上がれない。
目覚ましは8時半。だけどその時間に起き上がることはない。
9時には、と思って二度寝する。
9時台には、必ず。
そう強く思ったとて、体も心も全く準備ができず。
起き上がれない鉛のような塊を転がして、
そのまままた目を瞑る。
そのまま眠ってしまえばいいのに、と
何度も何度も思ってきた。
必ず、目を覚ます。
そしてまた変わらない日々。
心臓は、重い。
どうして、こんなに重いのか。
わたしの「こころ」は死んでない。
だから、こんなにも「感情」に苦しんでいる。
脳のせいでもあるのだろうが
脳はわたしの思い通りにはなってくれない。
こころなら、そうなるのか?
こころだって、そうならない。
無意識が95%なら、
わたしたちがコントロールできることなど
ほぼほぼ、ないに等しい。
今、わたしは「はなし」をしたくない。
言葉で人と会話することを嫌悪している。
パートナーと話したくない。
感情的になるし、「謝る」ことができないからだ。
謝ること。
男は、なぜ謝らないのか。
なぜ、女に求めるのだろうか。
謝ってもらうことを。
わたしの家族だった祖父、父、兄。
この1番ちかしい、血の繋がった男たちは、
まぁ「謝らない」人間であった。
本当に、謝らない。
祖父は支配の男。ワンマンな一人っ子だ。
父は田舎者で理屈だけは達者。口が悪い。
兄はクソ真面目でプライドの高い地味な男。
誰一人、まともに「謝ること」がなかった男たち。
そんな男たちに囲まれて育った。
祖父はわたしの母(祖父にとっての娘)を「言うことをきかない」からと言って蹴り飛ばしたり、暴力を平気でふるうような男だった。
父も兄も「図星なことを言ってくるわたし」に対して
手をだすような未熟な男たちだった。
男を怒らせる女が「悪い」のだろうか。
そして、いつだってその「悪い女」が男のために
謝らねばいけないのだろうか。
この構図は、なんなんだろうか。
わたしは、だから、「男に謝ってもらう」という経験が少ない。
そうだ。最初に、印象的だったのは
20代の頃、わたしが初めて真剣交際した相手で、4年間結婚前提でつきあっていた時の相手のお父さん。
私はその時の彼とは何度も別れては復縁し。そして最終的に
こどもができたのだけれど、わたしが「親のせい」にして中絶をして、別れた。そんな相手だったのだけれど、彼のお父さんは「俺の息子が悪かったなら、一緒に謝らせる。ちゃんと、謝る。だからなんとかもう一度復縁をしないか。考え直してくれないか」と。電話でも伝えられて、それでも断ると、うちまで直接やってきて「謝りたい」と。
なぜか、そこまでしてくれるほど、私は彼のお父さんから気に入られていた。私も、お父さんのことは尊敬していて。大好きだった。こんなお父さんの娘になれるんなら、どれほど幸せだろうかと。想像していた。
彼と結婚することは、わたしにとって「幸せ」であった。
だけど、わたしが台無しにした。彼は全く悪くなかった。
わたしの親、家族の問題だった。
そう。
1番最初に、「男に謝ってもらった」経験は、交際相手のお父さんだった。
大手企業の部長をしている人で。二十歳すぎの若造のわたしに対しても、いつも会うと丁寧語で。優しく話しかけてくれて。すごく、居心地がよかった。彼のお父さんお母さんと一緒に過ごす時間は、とても幸せだった。
わたしは、父にも、兄にも、まともに「謝ってもらう」ことがなかったから。祖父だって、平気で嘘をつく人間で。どれだけ怒っても、謝られたことなんかなかった。
そして、つい最近のこと。
わたしはフレンチレストランでのバイトを何度かしていて。
オーナーのシェフと連絡先を交換していた。直接やりとりしてバイトが決まった。が、条件が不一致なことが発覚したり、職場でとても失礼な扱いを受けたりと、イヤな思いをすることが重なった。シェフに対しても信用を失うようなことだったので、思い切ってメールで伝えて。「バイトは昨日で最後にさせてもらいます」と。1年の中で1番繁忙期であろうクリスマスのバイトを当日辞退することにした。元々、わたしでは力不足だったので、サービスの責任を負えないということも伝えていた。
相手からしたら、けっこう「いやなこと」だったと思う。
なので、キツイ内容の返信が返ってくることを想像していた。相手は相手の都合や立場があるから、そういうキツイ内容が返ってきても。それはそれで、真摯に受け止めようと心づもりしていた。
けれど、予想に反し。返ってきた返信はこうだった。
「なんだか、申し訳なかったです。結果的に、ごめんね」と。
わたしは、この内容を読んで
気づいたら、涙がたくさん溢れて出ていた。
理由は、色々と思いついた。
自分のサービスの技量が、おいつかなくて。本当は自分がお店に対して申し訳なかったのと。悔しい気持ちと。
だけど、もっとできるはずと思う気持ちとは裏腹に、望まれている判断のその基準がわからず。色々と酷い言葉をかけられたり、シェフの補佐役の奥様には呆れられるような態度をとられ、昔長く働いていた女性にもバカにされ、帰りに「お疲れ様でした」と、挨拶を2回も声かけしたのに、2回とも無視をされて。ものすごくイヤな気持ちになったこと。
上手くできなかったことの悔しさが大きいけれど。
でも、そもそも、そんなバイトにすがるしかない自分のことが情けなく、悔しくもあり。
指示を上手く行動にうつせない。そういう、これまでの職場でも上手くいかないこと。パートナーともずっと「問題」になって失敗ばかりになっていることの、いろいろな積み重ねを思い出して、涙が溢れていた。
そして、
こう思ったのだ。
「ああ、わたしは男の人に謝って欲しいんだな」
と。
自分の思いを伝えて。
自分の「いやだ」と思うことをちゃんと伝えて。
そのことに対して、何もわずに、ただただ「謝る」ことをして欲しい。
してくれる「大人な男性」を、きっと求めていたんだなって。
大人は、謝れるから。
「大人な男」
「大人な男性」
を、わたしは
これまでの人生で、
本当は「切望していた」のだと思う。
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